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育児休暇は誰のため?

ジェンダーというと女性が仕事と育児を両立するという文脈で語られることが多いような気がします。

女性の育休取得率100%というのは当たり前なので、今回は男性の育休の状況を紹介できればと思っています。

米田さんは2回、育児休暇を取得されていますね。

子どもが2人いて、それぞれ産まれた時に1カ月ずつ取得しました。1人目の時は法人内で育休を取った男性がいなかったのですが、ぜひ取りたいと上司に話をしたら、しっかりサポートしますよと快諾してもらいました。

そうだったんですね。

男性の育児休暇取得率は全国平均で12.65%、PwC京都監査法人(以下、PwC京都)で20%程度。全国平均に比べると高いとはいえ、5人に1人です。まだまだ少ないのが実態ですが、育児休暇が取れる環境、それを歓迎するムードは年々広がってきていると思います。

育休中はどんなことをしてらっしゃいましたか?

妻が子育てに専念できる環境を作る。これを至上命題にしました。育児参加はもちろん、料理、買い出し、掃除、いわゆる家事をすべてやるという感じで過ごしました。

育休取得前と後で、意識の変化はありましたか?

育休中に家事をしていると、1日があっという間に過ぎてしまうことに驚きました。休む暇がないんです。家事と育児を1人でこなしている女性は大変だと思いました。

なるほど。休暇中に限らず、お子さんとどのように関わっていらっしゃいますか?

子どもが少し大きくなり、妻も仕事に復帰しました。保育園の送り迎えは僕が担当していますし、夕飯の準備やお風呂に入れることなども無理なくできる環境なので、フルフレックスとリモートワークを活用して家族の時間を大事にしています。反抗期が始まって避けられる前にたくさん思い出を作ろうと思って(笑)。

米田さんのような方が増えれば女性の社会進出にもつながると思いますね。

女性が出産するとやはり1年くらいは休まないといけなくなります。男性が積極的に家事を担うことで女性も早く復帰できるし、男性女性の壁や悩みもなくなっていくだろうと思います。会計士業界はすごく忙しい印象がありますが、本当は子育てに参加したい男性は多いはず。子どもの幼い時期はすぐに過ぎてしまうので、これからお父さんになる会計士もどんどん育休を取得していただきたいと思います。

私も将来子どもができたらぜひ育休を取りたいですし、夫にも取ってもらいます(笑)。
今日はジェンダーについてのお話です。よろしくお願いします。